その不安の原因は・・・・

36年前の昭和43年に92歳で他界され、現在でもたくさんの書籍を通して、多くの方に影響を与えている中村天風氏。古くは原敬首相、東郷平八郎元帥また松下幸之助、稲盛和夫、長嶋茂雄、宇野千代に影響を与えた話は有名ですね。

「人生はこころひとつの置きどころ」として心の有り方の大切さや「言葉の大切さ」などを説いた方です。その話は奥が深いけれども、わかりやすいというところが多くの方の共感を集めたのだと思います。その中村天風氏の講演の中に、こんな話があります。

「取り越し苦労は断然やめなさい!そんな人は自分の運命の墓穴を自分で掘っているような人です」なぜか?
「事のいかんを問わず、ほんとうに心配することを心配した場合でも、心配しなくていいことを心配した場合でも結果は一緒なんです。」また「取り越し苦労をすればするほど、心の消極的反映が即座に運命や健康に悪くあらわれてくる結果になる」からとのこと。

言われてみれば、まさしくその通りですよね。まだ起こってもない出来事をあれこれと考えて、不安で夜も寝られなくなる・・・その不安は自分の心の中で勝手に作っているんじゃありませんか?そんな生活を続けていけば病気になってもおかしくありません。あーだこーだと考えても結果が一緒なら悩むだけ無駄。天風氏は努力しなさいと言っています。常に積極的に生きなさいと。

でも、凡人の私としては理屈ではわかっていても、これがなかなか難しい・・・
しかし、得てして実際に行動を起こしたら結果はそれほど悪くはなかった、という経験はないですか?頭だけで考えると、ついマイナス思考になってしまいます。

天風氏は「気」の大切さについても述べています。
電気という「気」は動いているから大きなエネルギーがでます。バケツに溜まった水は濁って、そのうち腐っていきます。人間の「運気」もじっとしているだけでは、よどんでくるんでしょうか?
まずは、動いてみることが必要ですね!動くことで何かが変わるような気がします。たとえ「気休め」でも、じっとしているより心が楽になるのは間違いありませんから。

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