予防のしすぎは免疫力をおとす?

病気の予防には免疫力をつけることが大切だといわれます。

ところで、免疫力には2種類あるのをご存知でしょうか?

ひとつは生まれつき持っている自然免疫で、もうひとつは獲得免疫といわれる抗体がつくられたことによる免疫です。

抗体とは、ウィルスや微生物が体の中に侵入したときに、白血球のリンパ球が病原菌を無力化する物質をつくるものです。

病原菌に抵抗する抗体は、1種類に対して1つ作られ、一度感染したウィルスには、かからないといわれます。

こどものときにうける予防接種は、この性質を利用して、ごく弱い病原菌を体に入れ、抗体をつくることで、あらかじめ病気から予防しているのは、よく知られていることです。

また、こどものときに砂や泥遊びなどをすることで、いろんな菌に感染したり、治ることをくりかえすことで、体にだんだんと抵抗力をつけることにもなります。

ですから、幼いころに雑菌などに対して過剰になりすぎると、かえって獲得免疫が少なくなり、おとなになってから感染症にかかりやすくなる心配も…

保育園や幼稚園、小学校などの集団生活は、社会生活や勉強を学ぶところだけでなく、病気に対する抵抗力もつける大切なところなんですね。

ニュースでは、新型インフルエンザの話題も聞かれますが、感染しても軽い症状ですむように、日ごろから抵抗力をつけるような食事や、生活習慣に気をくばりましょう。

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