ペット感染症が増えているそうです!

ペット飼っていらっしゃいますか?

最近はマンションでもペット共生の物件が増えました。

ある不動産サイトのアンケートによると、新築マンションを探す場合にこだわった条件の第1位は「ペットが飼育できる物件」だったとのこと。

ペットに、心のいやしを求めている方は多いようですね。

しかし、それに比例して「ペット感染症」も増えてきているとの警告も。
正しくは「人獣共通感染症」というそうです。

「人獣共通感染症」には次のようなものがあり、感染源は犬や猫に限りません。

パスツレラ症
犬や猫に噛まれたり、ひっかかれたり、なめられて感染。
犬の75%、猫の100%近くが口の中に病原体を持っているため、飼い主が最も注意しなければいけない病気です。傷の周りが赤く腫れて激しく痛みます。鼻や口から感染し、咳など風邪に似た症状が出てます。

猫ひっかき病
猫や犬にかまれたり、ひっかかれたりして感染。
ひっかかれた部分の皮膚が赤く腫れ、その近くのリンパ節が腫れて痛みます。微熱、全身の倦怠感などが現れ、通常は2~3週間で治ります。

オウム病
オウム、インコなどの鳥の羽毛や乾燥した糞などを吸い込んだり、口移しで餌を与えたりして感染。インフルエンザに似た症状が特徴で、1~3週間の潜伏期間の後、高熱、咳、全身の倦怠感、頭痛、筋肉痛がみられます。
初期のうちなら抗生物質で治るケースがほとんどです。

犬、猫回虫症
犬や猫の糞に含まれる虫卵を口に入れることで感染。
「公園の砂場が危ない」と話題になった感染症です。人の体内に入った回虫が移動して、内臓や目に入ることで様々な障害を引き起こします。
子どもに多くみられ、内臓に入ると発熱、ぜんそく、肺炎など、目に入ると視力障害や視野障害が起こります。

トキソプラズマ症
猫の糞から感染します。抗体をもたない妊婦が初めて感染すると、まれに胎児に影響します。胎児が感染した場合、死産や流産を招いたり、神経・運動障害を引き起こすこともあります。

サルモネラ症
犬、猫、ミドリガメ、は虫類、鳥、ハムスター、ウサギなどの排泄物で汚染された水から感染。激しい下痢や腹痛などの症状が出ます。

皮膚糸状菌症(真菌症)
白癬などともいい、皮膚病にかかっている犬や猫、ハムスターなどと接触することで感染し、発疹、かゆみ、化膿などを起こします。通常は抗真菌薬を塗れば良くなります。

Q熱
英語で、Query fever(わけのわからない熱)という言葉から生まれた病名で、リケッチャという微生物に感染して起こる病気。ペットや野生動物から、ダニや空気感染でうつりますが、日本では猫から人へ感染しやすいといわれています。普通は軽い発熱や呼吸症状を起こした後に治ります。

【 感染を予防するために注意すること 】

ペットを飼う場合は、日常生活で次のようなことに気をつけましょう。

・ペットに触った後や、糞を処理をした後は必ず石けんで手を洗う
・ペットに食べ物を自分のはしで食べさせたり、口移ししない
・ペットと人の食器を一緒に洗わない
・ペットとキスしたり、過剰な口なめはさせない
・ペットと同じ布団で寝ない、一緒にお風呂に入らない
・体を洗ったり、ツメを切ったり、ペットとその周りも清潔にする
・定期的に動物病院で検診を受ける、予防接種をする
・野生動物は飼育しない

人獣共通感染症は、ペットの病気に気付かずに感染してしまうことがほとんどです。
赤ちゃんや、抵抗力が低下している高齢者の方などは、特に注意が必要です。

感染症状がみられたら、受診のとき医師に、ペットを飼っていることを伝えましょう。

※日本成人病予防協会のニュースより

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