2004年 7月 の投稿一覧

開き直りも必要!?

『開き直り』と聞くと、何か投げやりな意味の言葉のようであまり良いイメージはありませんね・・・最近では小泉さんの開き直り発言も話題になりましたし(笑)
しかし、ある種の『開き直り』は生きていくうえで、必要ですと美輪さんは言っています。

「人間が老けこまないようにするコツは、こだわらないということです。このこだわらないという言葉を、つねにどんな場合でも忘れないようにしていく修練をしてください。つまり習慣づけるようにすることです。

すべてこだわらない。国籍、性別、年齢、職業、物欲、過去未来、感情。これらの他、もっといろいろあるでしょうが、人間が不安になったり、ゆううつな気分になっていったりするときには、必ずどれか何かにこだわり続けているときです。未来のとりこし苦労とか、暗く悲しい過去をいまだにひきずっているとか、誰かに何かに執念深く怒っている、恨んでいるとかがあるものです。そういうときは忘れ上手になることです。なかなか難しいことですが、さっぱりと忘れる、考えない努力を繰り返すことです。

心の中でゆううつや不安感の正体を見きわめたらそれを、きっぱり追いだしてしまうのです。開き直りの一種なのかもしれませんが、とても心が楽になるためのひとつの鍵の言葉です。私がいままでの人生の中で困ったこと、苦しいこと、不安なことなどが何か起きた際に、いつも心を動揺させないよう、平静を保つようにするとき、つまり気持ちを楽にさせる場合に、まず最初に口にするおまじないの言葉は『えい、命まで持っていかれやしないんだから』という開き直りの言葉です。」
 
何か吹っ切れたときに、プラスの力や考え方がわいてくるのかもしれませんね。

無意識の力

約20年ほど前に読んだエッセイで、今でも印象に残っているものがあります。3、4ページほどの短い部分ですけど不思議とそれは記憶に残っています・・・

作家、遠藤周作さんのエッセイ。遠藤さんといえば小説家以外にもプロデューサーやボランティア、CMなど生前は色々な活動をされた方ですから、ご存知でしょう。ちなみに遠藤さんの小説はあまり読んでません(^^ゞ
ずいぶん前の本なので、もう絶版かな~と思って検索したら昨年、新装版が発売されてました!このエッセイの中から引用すると

「ぼくの初期の作品に『海と毒薬』という小説があるけど、この小説を書いているとき、ある不気味なイメージを象徴する物を出したかった。
不気味な雰囲気を漂わすものがないかと考えたわけです。一生懸命に考えた。が、意識的にいくら考えても出てこない。そのことで毎日毎日苦しんだのち、たまたま電車に乗ることがあった。もう考えあぐねて茫然として、まったく小説のことも考えられないような状態になっていた・・・」

ところが、極限状態になっていた遠藤さんに突然「フッ」とあるイメージが浮かんできたというのです。そのイメージのおかげでこの小説が成功したんだそうです。
「このイメージは、ぼくの無意識の所産であって、意識の世界でいくら考えても出てこなかった。そういうふうに無意識の中には思いがけず自分の能力をひきだしてくれるものがある。」
ご本人以外の例も、いくつか紹介されています。確かに遠藤さんに限らず、道を極めたような方は似たような話をされますね。なにかの拍子に自分の実力以上の力が発揮される時があると。人間には究明されていない、いろんな能力があるのでしょうね。
そして遠藤さんはこう結んでいます。

「では、無意識の世界をつかまえるにはどうしたらいいか?
まず、第一に自分の能力ギリギリいっぱいまで努力しなければいけないということは確かです。大半の人は途中で自分の能力に絶望するでしょう。が、絶望したらすべては水の泡。絶望せずにトコトン悩み抜けば、必ず無意識の力はあなたに働きかけるはずです。自分の中に潜む能力を引き出したかったら、決して自分に絶望してはいけません。」

その不安の原因は・・・・

36年前の昭和43年に92歳で他界され、現在でもたくさんの書籍を通して、多くの方に影響を与えている中村天風氏。古くは原敬首相、東郷平八郎元帥また松下幸之助、稲盛和夫、長嶋茂雄、宇野千代に影響を与えた話は有名ですね。

「人生はこころひとつの置きどころ」として心の有り方の大切さや「言葉の大切さ」などを説いた方です。その話は奥が深いけれども、わかりやすいというところが多くの方の共感を集めたのだと思います。その中村天風氏の講演の中に、こんな話があります。

「取り越し苦労は断然やめなさい!そんな人は自分の運命の墓穴を自分で掘っているような人です」なぜか?
「事のいかんを問わず、ほんとうに心配することを心配した場合でも、心配しなくていいことを心配した場合でも結果は一緒なんです。」また「取り越し苦労をすればするほど、心の消極的反映が即座に運命や健康に悪くあらわれてくる結果になる」からとのこと。

言われてみれば、まさしくその通りですよね。まだ起こってもない出来事をあれこれと考えて、不安で夜も寝られなくなる・・・その不安は自分の心の中で勝手に作っているんじゃありませんか?そんな生活を続けていけば病気になってもおかしくありません。あーだこーだと考えても結果が一緒なら悩むだけ無駄。天風氏は努力しなさいと言っています。常に積極的に生きなさいと。

でも、凡人の私としては理屈ではわかっていても、これがなかなか難しい・・・
しかし、得てして実際に行動を起こしたら結果はそれほど悪くはなかった、という経験はないですか?頭だけで考えると、ついマイナス思考になってしまいます。

天風氏は「気」の大切さについても述べています。
電気という「気」は動いているから大きなエネルギーがでます。バケツに溜まった水は濁って、そのうち腐っていきます。人間の「運気」もじっとしているだけでは、よどんでくるんでしょうか?
まずは、動いてみることが必要ですね!動くことで何かが変わるような気がします。たとえ「気休め」でも、じっとしているより心が楽になるのは間違いありませんから。

水にも「心」がある!?

ご存知の方も多いと思いますが、水の研究者で江本勝さんという方がいらっしゃいます。江本さんは1994年9月に苦労の末、世界で初めて水の結晶の撮影に成功しました。研究の結果、興味深い発見をされました。

水が入ったビンに、いろいろな言葉を書いたラベルを貼って、凍らせた後に結晶を見ると、同じ水でも文字(言葉)の内容によって結晶が変わってくることがわかったのです。
たとえば「幸せ」「好き」「感謝」「平和」など積極的(プラス)な言葉のときは美しい結晶が、また「不幸」「嫌い」「無力」「悪魔」など消極的(マイナス)な言葉のときには結晶が無残にくずれてしまうそうです。

この現象は、日本語以外の世界各国の言葉、たとえば英語の「Tank You」などで実験しても同じ反応だということなのです。江本さんによると、水は文字(言葉)に含まれる本質を情報として、的確に取り入れているのだと考えられるとのこと。

「人間も同じように取り入れる情報によって良くも悪くもなると確信しています」と言われてます。なぜなら人間は生まれたときは80%、成人になっても70%が水。つまり「人間の本質は水」だからです。ということは、水でできている私たちの体に重要なことは、良い情報やポジティブ思考などを与えること。それによって健康な体になっていく可能性があると考えられます。
感情(心)の持ち方で、体調も回復するかもしれませんよ。