4月になり、桜の開花ニュースも話題になっていますね。
入学、入社、転勤など新たなスタートで胸をふくらませている方も多いのではないでしょうか?環境が変われば、気持ちのリセットもしやすいですし、今までとは違う自分を発見するチャンスかもしれません。
この機会に次のことを気をつけてみてはいかがでしょう?

それは「人を誉めること」。誉められて悪い気がする人はいないと思います。人間関係が円滑になることももちろんですが、自分自身にもプラスになるそうです。ちょっと難しい話になりますが、ちゃんと理由があるんです。

「私たちの脳は簡単にいうと、古い脳(大脳辺縁系)と新しい脳(大脳新皮質)に分けることができます。この古い脳は呼吸や心拍、消化・呼吸など、無意識のうちに行われるような体の働きをつかさどっています。
これに対して新しい脳はものを考えたり、判断したりする、いわば人間の意思の部分を担当しています。

この二つの脳は別々にそれぞれの役割で働いていますが、新しい脳の働きのひとつである「想像力」というものによって、結びつけられることになるのです。
たとえば梅干を頭の中で想像しただけで、唾液がでてくるのがそうです。
つまり、新しい脳が思い描いたイメージに古い脳は反応するわけです。
もちろん、目の前に梅干があっても反応しますが、ここで重要なことは、古い脳は本当にあったことと、想像したものの区別をすることができないということです。

このように、ふたつの脳は想像力によって結ばれているので、悲しいことや苦しいことを考えていると古い脳はそれに反応し、好ましくない影響を体におよぼすことになります。逆に楽しいことやワクワクすることを考えていると、それに反応して満面の笑顔や元気ハツラツとした表情をつくりだしてくれます。ということは、現実がどうあれ、できるだけ良い想像をしていたほうがいい。」

さらに、古い脳(大脳辺縁系)は誉め言葉を他人に対してか、自分に対してかの判断ができないのだそうです。

「自律神経系の働きは一人称しかないから、他人へ向けた誉め言葉も自分に向けた誉め言葉も区別がつかない。だから、他人をじゃんじゃん誉め上げれば、自分を誉めているのと同じことになります。また、良いところを誉めるのですから、一生懸命に誉める。その真剣さは自分自身にはね返ってきます。誉められると誰もが喜びますが、実際のところ、その効果は誉められた対象よりも誉めたほうに大きいと言われています。」

人は誉められることで、自信がついて積極的になれます。
それが積み重なれば、思いがけない自分の潜在能力が発揮できるかもしれません。できるだけ、気分良く過ごすためにも始めてみてはいかがでしょうか?