村上和雄さん。筑波大学名誉教授で遺伝子研究に取り組み、ノーベル賞の有力候補と注目される方です。一般的に科学者は論理的で堅物なイメージがありますが、村上さんの本にはそんなイメージを払拭するようなことが書かれています。
人間には60兆個もの細胞があり、その中の核にはDNA(染色体)があります。このDNAには遺伝子情報が組み込まれています。
遺伝というと運命的に決められたものという感じがしますが、実は遺伝子は休みなく活動しているということが研究によってわかったそうです。しかも、遺伝子情報を常時使っているのは3%~10%程度しかなく、残りの90%以上は何をしているのかわからないそうです。

「私たちがもっている遺伝子は、けっして固定されたものでなく、条件しだいで働きが変わる、変わる要素をもっているということです。『火事場のバカ力』という言葉があるように、人間は極限的な状況に遭遇したときなど、ふだんでは考えられないような能力を発揮することがあります。これなどは、私たちの内部で眠っていた能力が目覚めた瞬間の非常にわかりやすい例でしょう。」

このことから、眠っているプラスの遺伝子情報をONにすることができれば、
90%以上もの無限の力によって「こうであればいいのに」とか「こうあってほしい」と考えることはほんとんど可能になるのではないかということです。

また、病気に関しても次のように言われています。

「『病は気から』という言葉があります。気持ちのもちようで病気を予防したり、健康を損ねたりするという意味ですが、これはけっして『気のせい』という意味ではなく私はこのことにも遺伝子が関係していると考えています。
なんらかの方法で、休眠している免疫性を高めるための遺伝子のスイッチをONにすることができれば、病気を予防したり、病気にかかっても、そこから早く回復することができるわけです。心とか気持ちなど、精神活動の遺伝子に与える影響についての正確なメカニズムまでは解明されていませんが、そういうことを示す状況証拠、臨床データは、かなり以前から多数報告されています。」
科学者の話ですから信憑性がありますね。

ではプラス遺伝子をONにするためのポイントはというと・・・

●それがプラスかマイナスかなど考えるひまを自分に与えず
 ともかくやってみること。

●できるかできないかは別にして、とにかく始めてみる。
 そして、始めたらやり続ける。

●途中でつまったらやりなおす、目の前のことだけに集中する。

すると意外に道が開けてくるとのこと。
もうひとつ、プラス遺伝子をONにする大切な方法は「感謝」することだそうです。

「毎日毎日、無事で生きていることだけでも、たいへんありがたいことなのです。
こうした感謝の気持ちを抱けば、プラスの遺伝子のスイッチが入って、人生もおのずとプラスに転じてくるでしょう。」
以前「水の真力」でも紹介しましたが、感謝するというのは必要なことなんですね。