2006年 10月 の投稿一覧

カゼはうがいで予防できるの!?

気象庁の予報では、昨年より平均気温が高くなりそうだということですが、これからはひと雨ごとに冷え込む日が増えてきそうですね。
こんな時期は体調をこわしやすいので、お気をつけください。

もしかして・・・もうカゼぎみではありませんか?

カゼの予防といえば、昔から「うがい」が効果的といわれています。

本当でしょうか?

実はあまり意味がないという話があります。

というのは、カゼの原因であるウイルスは、鼻から気管の入口にかけての「上気道」から体の中に侵入します。しかし、うがいで洗浄されるのは、口の中と上気道の一部だけです。ですから、うがいの予防効果はあまり期待できないようです。

うがいよりも効果的なのは、お茶や水を飲むことです。それは、うがいよりも体内の広い範囲が掃除されるためと「モノをゴックンと飲み込む」嚥下(えんげ)によって上気道の免疫力を強くする作用があるからです。

ですからうがいをするよりも、水などを30分おきくらいにひと口ずつ飲むほうが、簡単なカゼの予防になるようです。また、水は新陳代謝にはかかせませんから、日頃から水分をじゅうぶんにとる習慣をつけておくのがよいかもしれませんね。

漢方薬には副作用はないの!?

「妊婦さんはできるだけ薬を飲まないほうがいい」というのは常識ですね。妊娠中に飲んでよい薬は医師が処方した薬だけ。
これは漢方薬にもいえます。「漢方は安全」というイメージがありますが、副作用が出ることもあるようです。

たしかに数千年におよぶ実績がありますから、安全性は高いといえますが、絶対ではありません。
漢方薬の原料は、ほとんどが植物です。植物の中にはあのトリカブトやキノコなどの猛毒もつ植物もあり、それ以外にもさまざまな毒をもつものもあるそうです。

エキス剤(医療用漢方薬)について副作用が発見されたとの話もあります。
たとえば、エキス剤の約7割に含まれている「甘草」という植物には、高血圧や手足のマヒなどを引き起こす成分があることが確認されているそうです。
他にも病気の種類や薬の組み合わせによっては、副作用がみられることもあるとのこと。

基本的に「薬」は毒ですから、使い方を間違えるとたいへんです。薬を使用する場合は、病院で診察して処方された薬を飲むように心がけましょう。

特に妊婦さんは大事なお子さんのためにも、なるべく薬は使用しないように日頃から健康管理には気をつけたいですね。