2007年 7月 の投稿一覧

からだの「シグナル」を聞いていますか?

7月も下旬になり、やっと夏らしい天気になってきました。
今年の夏は猛暑が続くらしいので、体調をくずさないようにお気をつけください。

健康維持には早めの予防が大切です。
いつもと違うからだの変化の裏には、思いがけない病気がかくれているかもしれません。そんな「からだからのメッセージ」をご紹介していきますので参考にしてください。

第1回は肩こりです。

肩こりがおこるしくみは、次のようなものです。

・肩や首の筋肉の緊張によって、血液の循環が悪くなり、筋肉が酸欠状態になるために、筋肉中に乳酸などの疲労や痛みを引きおこす物質がたまる。

・からだが「痛み」を感じると中枢神経から筋肉に緊張するように指示がでるので、ますます筋肉が緊張する。

・緊張して張った筋肉が血管を圧迫するために、血行が悪くなり、血液の流れにのせて疲労物質を取りのぞくことが難しくなる。

・その悪循環で疲労物質がたまって痛みが辛くなる。

しかし、一言で「肩こり」といってもその症状によって、病気の症例は異なるようです。

特に次のような症状の場合は、病院ですぐに検査しましょう!

◎ 肩から首または背中にかけて、痛みが激しくなり全身が衰弱してきた。
◎ 締めつけられるようなガンコな痛みがある。
◎ みぞおちの痛みや不快感がある。

早めに対処して、楽しい夏休みにしたいですね。

活性酸素は役に立つ?

「活性酸素は病気の原因」という話を聞かれたことがある方も多いと思います。

活性酸素は、からだを酸化(サビ)させる作用があるといわれていて、老化の原因になるともいわれています。しかし、活性酸素は私たちにとってはなくてはならない側面も持っているようです。

たとえば、カゼをひいたときには、免疫システムによって血液中に白血球が増え、侵入してきたウイルスを攻撃します。このとき白血球はウイルスを殺したり、無毒化するときに活性酸素の力を利用しています。

また、肝臓には、からだの外から入ってきた有害物質や薬物を、さまざまな酵素によって解毒する働きがありますが、このときにも活性酸素が発生して、その毒物などを無毒に変えています。

このように役に立つこともある活性酸素ですが、難点があります。
それは、活性酸素は機関銃のようなもので、ウイルスや有害物質に働くだけでなく、健康な組織までも傷をつけてしまうのです。

ですから、なるべく活性酸素の害から身を守るには、病気になってから治すのではなく、病気になる前に予防することが大切になります。

ちなみに活性酸素は、ストレスや過剰な運動でも発生しますが、最近話題になった、残留農薬は効力や持続性が強いものが多く、微量でも体内に入ると大量に活性酸素を発生させるそうです。

食の問題をふくめ、現代は過剰な活性酸素をから身を守ることを考えないといけないのかもしれませんね。