2008年 1月 の投稿一覧

効果的なお風呂の入り方とは?

2月3日は節分。暦ではもう春ですが、今の時期が年間で一番冷え込むときだといわれています。これから、さらに寒さが厳しくなるとの予報もあるので、かぜなどひかないように気をつけてください。

さて、こんな寒い日は、お風呂でゆっくり温まるのが体の疲れやストレスを解消するのにいいですね。

お風呂はどんな入り方をしていますか?
次のような入浴法がよいそうですのでおためしください。

●入る30分ほど前に、ぬるま湯をコップ1杯以上飲んでおく

●42度くらいのお湯に、みぞおちから上を湯から出した半身浴の状態で、両ひじを湯につけてゆっくり入る。

なぜ、両ひじをつけるかというと、ひじは体温調節を司るところで、ひじが温まると汗が出やすくなり、新陳代謝が活発になるからだそうです。

反対に44度以上の高温は血圧の上下が激しくなるので、心臓などに疾患がある方はさけたほうがよさそうです。

朝風呂も血液がねばりけがある状態なので、体調によっては脳卒中や心筋梗塞を起こす危険があるといわれています。

ちなみに、睡眠中の血液をドロドロにしないように、寝る前にコップ1杯の水を飲むことがよいといわれていますが、これは寝る直前ではなく、寝る2時間前がよいとのこと。

体が起きているときのほうが、胃の働きがよく、水分の吸収と活用がスムーズにおこなわれるためだそうです。

また、お酒を飲んだ日はアルコールの分解をよくするためにも、いつもより多めに水分をとるように心がけましょう。

だ液をしっかり出しましょう

だ液、『つば』のことわざといえば、「天につばをする」または「天につばを吐く」など、よい意味で使われてはいませんが、とても重要な働きをしているのです。

その働きのひとつは、口の中のそうじ(浄化)です。
たった、1ミリリットルのだ液でも、口の中の細菌を90億個も取りのぞくのだそうです。

だ液は舌、耳、あごの下などで作られ、一日の量は、成人で約1リットル~1.5リットルにもなり、その中には、たんぱく質の一種ラクトフェリンが多く含まれています。
ラクトフェリンは、体に不要なミネラルと結びついて、体内への吸収をおさえる働きや、細菌などの増殖をふせぐ殺菌作用もあり、腸内のビフィズス菌を優位にするので、免疫力を上げることや、整腸作用もあるといわれています。

だ液に老化防止作用があることはご存知でしょうか。

だ液にふくまれる、神経増殖ホルモンや表皮増殖ホルモンが、脳神経系の活性化や全身の細胞に働きかけ、若々しさをたもってくれるのだそうです。
また、パロチンという若返りホルモンによって、歯や骨、毛髪が丈夫になり、生殖器などの機能も維持されています。

だ液には次の2種類があります。

ひとつは「安静時だ液」といわれるもので、特別な刺激がなくても、つねに出ているもので、赤ちゃんの「よだれ」と同じく、口の中をサラサラと流れています。

だ液は、からだの成長により分泌量は増えますが、29歳頃でピークになり、その後は少しずつ減っていきます。

緊張したときに「のどが渇く」という経験をされたことがあると思いますが、精神的緊張や不安があるときにも分泌される量が減ってしまいます。

2つめは「反射だ液」で、梅干やレモンなどの酸味、またはあめ玉などの甘みを感じることで、反射的に出るだ液です。
食べ物をかむ時のあごの運動よって出るだ液もこれになります。

思ったよりも、からだのために働いているだ液ですが、自分の意思で出る量をコントロールできません。しかし、次のような方法で改善することもあります。

【ガムや、あめをなめる】
ガムをかむ習慣で、安静時だ液が出やすくなり、口臭予防にもなります。

口の中に異物が入ったときに、それが安全だと認識できると「かむ」という反射が起きます。しかし、危険だと思えばかまずにさらにだ液を出してこんどは「吐き出す」という反射が起きます。
このように、かむ時よりもかまない時の方がだ液が分泌されやすくなるので、あめの方がよいと思われますが、虫歯になりやすい糖分には注意が必要です。

また、だ液が出ることで、体の水分が不足しやすくなるので、こまめに水などで水分を補給しましょう。

【口に水を含んだり、舌を動かす】
口に水を含み、3分間ほどしてはき出すことを2~3回繰り返すと、口の中が潤い、だ液の分泌が促進されます。
口の中で「ら・ら・ら…」「がらがらがら…」という発音をするときの舌の動きをすることでも、だ液が出やすい状態になります。

高齢になるとだ液が出にくくなりますから、日ごろから舌を動かすことなどを心がけるとよいかもしれませんよ。

お酒を飲まない方も気をつけましょう

明けましておめでとうございます。
どんなお正月を過ごされたでしょうか?

お正月にかかせないのが、おせち料理ですね。
おいしい料理に、いつもよりお酒の量が増えたという方も多いのではないでしょうか。お酒は百薬の長ともいわれますが、飲みすぎは禁物です。

飲みすぎが原因で思いうかぶのは「脂肪性肝炎」ですね。しかし、お酒を飲まない人の中にも、これに似たような症状が増えているのだそうです。

NASH(ナッシュ)ってご存知ですか?
非アルコール性脂肪性肝炎とも呼ばれています。

お酒を飲まなくても、肝臓の細胞に強い炎症がおきて、重症になると肝硬変や肝臓がんに進む病気です。
NASHになる原因は、いろいろな説があるそうですが、前の段階では必ず「脂肪肝」であるとのこと。また、これは脂肪肝の約1割にみられ、中年から高年齢の方に多く、発症してもほとんど自覚症状がないために進行しやすいので注意しましょう。

危険度の目安のひとつは、肥満であるかどうかだといわれています。

お酒を飲まない人の肥満と、脂肪肝との関連は調査でもわかっているそうで、計算によると成人の10人に1人が脂肪肝という結果になるそうです。

肥満を解消するためにも、日ごろから体を動かしたり、運動で余分な脂肪を燃やすようにしましょう。

しかし、肥満解消だけでは予防法としては不十分で、野菜を中心とした、バランスがよい食生活に気をつけることも必要です。
というのは、肥満でない人の中にも脂肪肝が見つかっていて、その方たちに共通していたのは、コレステロールの過剰な取りすぎだったそうです。

卵やお菓子類などの、高コレステロール食品を頻繁に食べると、脂肪肝の原因になる場合があります。
コレステロールには、脂肪の合成を促進する働きがあり、肝細胞にたまり過ぎると、止めどもなく脂肪を作り出してしまうのです。

ちなみに個人差はありますが、脂肪細胞は体の中に約600億個あるといわれています。人間の体全体の細胞は60兆個なので、そのうちの1%が脂肪細胞ということになります。
その脂肪細胞は、分裂や増殖をくり返すことがわかっていて、体の中の余分な中性脂肪を取り込み、どんどん大きく膨らむことをくり返すことで肥満が進んでいきます。

内臓脂肪を解消するには、次のようなポイントがあります。

・腹八分目を心がける
・お酒をひかえる
・運動をする
・タバコは吸わないようにする
・バランスのとれた食生活をする
・休養や趣味などでストレスを解消する

脂肪を減らすためには、あるていどの努力が必要ですが、極端なことはかえってストレスになるので、できるところから始めて自分のペースで継続していきましょう。
無理をしてスポーツを始めてみても、続けないと意味がありません。必ずしもスポーツが運動とは限らず、日常生活での「座るより立つ」「車に乗るより歩く」などの生活習慣をつけることも大切です。
1日に1万歩、または30分~60分くらいのウォーキングがおすすめですが、歩くことが義務になったり、プレッシャーになるのでは逆効果です。

軽い食事制限と運動習慣から始めて、少しずつ時間をかけて減量するほうが、リバウンドも起きにくいようですよ。