2008年 9月 の投稿一覧

予防のしすぎは免疫力をおとす?

病気の予防には免疫力をつけることが大切だといわれます。

ところで、免疫力には2種類あるのをご存知でしょうか?

ひとつは生まれつき持っている自然免疫で、もうひとつは獲得免疫といわれる抗体がつくられたことによる免疫です。

抗体とは、ウィルスや微生物が体の中に侵入したときに、白血球のリンパ球が病原菌を無力化する物質をつくるものです。

病原菌に抵抗する抗体は、1種類に対して1つ作られ、一度感染したウィルスには、かからないといわれます。

こどものときにうける予防接種は、この性質を利用して、ごく弱い病原菌を体に入れ、抗体をつくることで、あらかじめ病気から予防しているのは、よく知られていることです。

また、こどものときに砂や泥遊びなどをすることで、いろんな菌に感染したり、治ることをくりかえすことで、体にだんだんと抵抗力をつけることにもなります。

ですから、幼いころに雑菌などに対して過剰になりすぎると、かえって獲得免疫が少なくなり、おとなになってから感染症にかかりやすくなる心配も…

保育園や幼稚園、小学校などの集団生活は、社会生活や勉強を学ぶところだけでなく、病気に対する抵抗力もつける大切なところなんですね。

ニュースでは、新型インフルエンザの話題も聞かれますが、感染しても軽い症状ですむように、日ごろから抵抗力をつけるような食事や、生活習慣に気をくばりましょう。

秋は呼吸器の病気に注意しましょう

日暮れとともに聞こえてくる虫の声で、すっかり秋を感じるようになりました。

風もさわやかで過ごしやすいですね。

しかし、秋は思った以上に空気が乾燥していますから、お気をつけください。

空気の乾燥は、肌や髪のかさつき以外にも、肺にダメージをあたえ、呼吸器系疾患の原因になるといわれています。

気温が高い夏は、毛穴がひらき汗をかくことで、水分や老廃物が排出されるので、代謝がスムーズになります。

これが秋になると、朝夕の冷え込みのため、毛穴が閉じて、肺や呼吸器に負担をかけることになるのです。

毛穴が閉じると、肝線や皮脂腺からの排泄がへるために、その分の代謝を、鼻や口などの呼吸器がおぎないます。そのため、鼻や口が乾燥しやすくなり、免疫力低下の原因になることも…

また、肺の働きが下がれば、呼吸不全や胸の痛み、セキ、ぜんそく、痰、むくみ、便秘などさまざまな症状があらわれてきます。

予防法のひとつとしては、血のめぐりや発汗作用がある「ねぎ、にんにく、しょうが、こしょう、唐辛子、わさび、ニラなど」の辛い物を食べること。

しかし、辛い物の食べすぎは大腸へ負担がかかり、逆に大腸が乾燥することになるので、ほどほどに…

また、旬の果物の「梨・柿」もおすすめです。

梨は、90%が水分なので、肺をうるおし、セキ止め、のどの痛みや乾きを止めてくれる働きがあります。好き嫌いはあると思いますが、ぎんなんにも気管支炎やセキ止めによいそうですよ。

「食欲の秋」といわれるくらい、秋は食べ物がおいしい季節です。

冬にむけて免疫アップのためにも、食事にきのこ類などもプラスして、からだに抵抗力をつけるようにしましょう。