親と子のあり方とは・・・

9月20日は敬老の日です。おじいちゃん、おばあちゃんにプレゼントを贈るいい機会ですね。
ところで、私くらいの年齢になると祖父母も他界して親が高齢の方も多いと思います。同居している方は親が老いていく実感が少ないと思いますが、私は、年に数回しか実家に帰らないので、シワや白髪が増えている父母をみると「小さくなったなぁ・・・」と感じることがあります。その分、自分もどんどん老けてるんですけどね(笑)

さて、話は変わりますが、貝原益軒といえば『養生訓』。
いわずと知れた健康読本ですね。発売から300年もたった今でも参考になるところが多々あります。
『養生訓』は健康に関するいろいろな教えをしてくれるのですが、心の持ち方の重要性についても多くのことが書かれてあります。この本で、貝原益軒は、「親」と「子」のあり方についても次のように言っています。

「世の中を眺めてみると、年老いて子に養われている人の中には、若い時よりも怒りっぽくなり、子や人を責めてばかりいる人が多い。それだけでなく欲も深くなっているようだ。健康のためには、なるべく怒りと欲をおさえたほうがよい。
わが子の不幸を責めず、物事に寛大になるように心がけ、心を楽に保つべきである。
子としては、年寄りの性質をよくわきまえ、父母が怒りを起こさないように、ふだんから気を配っておくことが大切だ。父母を怒らせるのは、大変な不孝だからである。
年老いると、寂しさに耐えられなくなるものだ。これがまた、健康に悪い。
子たるものは、時々そばへ行って、何でもいいから話をして、親の心を慰めたほうがよい。恩を受けた親を遠ざけるとは、まったく道理にそむいている。なんと愚かなことか。

なんとも耳の痛い話です・・・私と同じような方もいるのでは?
今も昔も人として基本的なところは変わらないようですね。

スランプ脱出のカギは・・・

朝夕は涼しい日が多くなり、過ごしやすい季節になりましたね。心身ともに充実した生活ですか?
なかには、最近スランプなんだよなぁ~という方もいるのでは?
スランプは基本的に技術的なものより、精神的な面が強く作用しますね。仙人でもないかぎり、どんな人にも精神的な波はありますから必要以上に深刻になることはないと思いますが、当の本人には重要な問題です。
あなたがスランプから抜け出す方法は?

精神科医で作家の斉藤茂太さんは、スランプから脱出するカギは『耐える』ことと『気分転換』だと言ってます。『気分転換』について斉藤さんは・・・

「たとえば、それまで朝7時に起きて、夜は10時に寝るのを日課としていたら、休日の土日を利用して、夜昼を取り替えた生活をしてみる。あるいは旅行に行くとか、スポーツで汗をかいてみるのもよい・・・・
何でもいいから、いままでとは違ったこと、新しいことをやってみると、当然、生活に変化が生じる。変化すれば新鮮な感動が湧いてくる。たいていの人は、スランプになるとやる気がなくなって、ふとんをかぶって寝てしまう。スランプをやり過ごそうとする。これではダメなのだ。『スポーツや旅行はあまり好みじゃないんです』などと理屈をいって、いつもため息ばかりついていては何も解決できないのである。ほんの半歩、足を踏み出す勇気がスランプ脱出のカギになるのだ

心をリセットして前進する必要があるということでしょう。
マンネリは精神的にもよくありません。少しずつでもいいから前に進んで行く勇気と努力は大切ですね。

まさに継続は力なり!彼をささえたものとは?

山本博今年のアテネオリンピックは、連日見どころがもりだくさんで寝不足の方も多いんじゃないでしょうか?
水泳、柔道、体操、野球・・・メジャーなスポーツの中で、アーチェリーの山本選手の銀は印象に残りました。私が彼と同年代ということもありますが・・・   なんでも20年越しのメダルだとか!
彼の成績をさかのぼって見てみると・・・

ロサンゼルス(銅)→ソウル(8位)→バルセロナ(17位)→アトランタ(19位)→シドニー(予選落ち)→アテネ(銀)

注目すべきは、ロサンゼルスで銅メダルを取ってから以降はずっと順位が下降していることです。オリンピックは4年に一度ですから、シドニーの予選落ちまで、なんと16年間も連続で不本意な成績に終わっています。
当時の年齢も37歳!アーチェリーがどれくらい運動能力が必要かは知りませんが、一般的なスポーツで考えると、すでに引退してもいいような年齢ではないでしょうか?まわりからの雑音や、心の葛藤も多くあったでしょう・・・

実際、彼は「シドニー五輪後は、引退も頭をよぎったけどね」と言ってます。
多分、普通の人ならアトランタの19位くらいで見切りをつけてるんじゃないでしょうか?私ならすでにバルセロナあたりで隠居してます(笑)
ある意味彼は天才ですね!これだけ辛抱強く継続できることは非凡です。
その彼の心をささえ続けたものは、顧問をしている教え子達の姿。

「子供たちを見ていたら、もう一度やろうと思えた。ただただうまくなりたいという純粋なハートが生徒にはある。シドニーのとき、五輪の連続出場にこだわった自分には、なかった気持ち」

何かが吹っ切れたんでしょう。これも、彼が辛抱強く努力してきたから見えたのでしょうか。「強い情熱を継続すること」は非常に難しいことです。しかし、これを克服した人だけが一流になれるのでしょう。今年のオリンピックはメダルだけじゃなくて、大切なものを見せてくれたような気がします。 

心と色の関係

色彩色彩の重要性はご存知だと思います。カラーコーディネーターという専門職があるくらいですから。身の回りを見渡すと、本当にさまざまな色(色彩)に囲まれて生活していることに気づきます。

アメリカのある色彩学者が、こんな実験をしてみたそうです。
『抑うつ症の妻を抱えて悩んでいた夫が、色彩専門家のすすめにしたがって、自宅の居室を改装し、いくつかの装飾品も買ってきて、部屋の雰囲気を変えてみた。
青い壁を赤系統、たとえばピンクとか、あわいオレンジ色に変えたり、室内の品物も入れ替え、赤やオレンジ調の絵画、置物、花びんなどを入れた。はじめは無関心だった妻も、だんだんこの改装に興味を示し、一ヶ月もたたないうちに、うつ状態だった彼女が明るく、ほがらかな妻に変身したのである。』

このように、室内の色(色彩)は心の健康に重要な役割をするようです。壁や装飾品以外に、室内照明の色も大事だとか。

『同じ明るさでも青っぽい蛍光灯の中にいると、さっぱりとした気分になり、活動的になり、時間のたつのを早く感じる。反対に黄色っぽい白熱灯のもとでは、暖かく落ち着いた気分になり、体もリラックスしてくる。心が安定すれば副交感神経のはたらきも促進されて食欲が増進する。さらに白熱灯によって料理の色の見えがよくなれば、当然食欲は一層高まることになる』

お部屋の中は安らげる空間になってますか?

ちなみに、赤ちょうちんにサラリーマンが集まるのは、この白熱灯の照明によって心が安らぐ空間だからだそうです。機会があれば、ご主人やお父さんに聞いてみてください。(笑)

お墓参りは行ってますか?

ひまわりいよいよ来週はお盆ですね。早い方は今週末からお休みでしょうか?最近は核家族化がすすんで『お盆には里帰り』とい方も減ってきたかもしれませんね。『海外でゆっくり』という家族も増えてきましたから・・
私は毎年、日帰りですが実家に帰って墓参りに行ってます。実は、4、5年前にこんなことがあったんです。

ある、田舎の居酒屋で知人と飲んでいた時のこと・・・
知人の話では、この居酒屋に霊感の強い青年がよく飲みに来るとのこと。しかもかなり当たる!と。好奇心旺盛な私は、「ぜひ見てもらいたい!」と店主に頼みわざわざ都合をつけてもらいました(^^ゞ

いよいよ当日、その青年に会ってみると・・・20代の後半の、ごく普通の青年でした。すごいパワーを持っている青年を想像してたんで、多少期待はずれでした。でも、この青年よく当たりました!私の性格もズバリと。

青年に、こうたずねられました。「墓参りには行ってますか?」
若い青年から、墓参りという言葉がでたので驚きました。
私は長男で、実家(父方)には盆暮れかかさず里帰りしてたんですが、よく考えると母方にはもう何十年と行ってなかったんです。
続けて青年は「せめて盆、暮れには墓参りに行ってください。先祖を粗末にする人に良いことは起きませんよ」「よく肩がこるとか、痛いという人がいるでしょう?
右肩の痛み(左だったかも・・・)って、霊的な原因で起こることが多いんですよ」
肩は特別痛くはなかったんですが、さっそく次の休日に母方の墓参りに行きました。(笑)

前回紹介した美輪さんの本にもこんなことが書いてあります。
墓参りはなるべくやったほうがいいでしょうね。『盆、暮れ、お彼岸』というふうに、一年に二回か三回ぐらいはしたほうがいい。これは以外と効果があるんです。役者さんで、私の芝居によく出ている人だけど、痛みで腕が上がらなくなっちゃったんです。私が、『あなた墓参りしてないね』といったら、してないというんです。」
美輪さんは、その役者さんに墓参りをすすめて、半信半疑その役者さんは墓参りに行ってみたそうです。一回目に腕が軽くなる感じがして、翌日に二回目の墓参りをすると、まったく腕の痛みがなくなったとのこと。

信じる信じないは別ですが、墓参りは悪いことではないし、高価な霊感商法でもありませんから金銭的に負担になるものでもありません。体調がすぐれない方は、お盆に墓参りに行くと気持ちも体も軽くなるかもしれませんよ。

開き直りも必要!?

『開き直り』と聞くと、何か投げやりな意味の言葉のようであまり良いイメージはありませんね・・・最近では小泉さんの開き直り発言も話題になりましたし(笑)
しかし、ある種の『開き直り』は生きていくうえで、必要ですと美輪さんは言っています。

「人間が老けこまないようにするコツは、こだわらないということです。このこだわらないという言葉を、つねにどんな場合でも忘れないようにしていく修練をしてください。つまり習慣づけるようにすることです。

すべてこだわらない。国籍、性別、年齢、職業、物欲、過去未来、感情。これらの他、もっといろいろあるでしょうが、人間が不安になったり、ゆううつな気分になっていったりするときには、必ずどれか何かにこだわり続けているときです。未来のとりこし苦労とか、暗く悲しい過去をいまだにひきずっているとか、誰かに何かに執念深く怒っている、恨んでいるとかがあるものです。そういうときは忘れ上手になることです。なかなか難しいことですが、さっぱりと忘れる、考えない努力を繰り返すことです。

心の中でゆううつや不安感の正体を見きわめたらそれを、きっぱり追いだしてしまうのです。開き直りの一種なのかもしれませんが、とても心が楽になるためのひとつの鍵の言葉です。私がいままでの人生の中で困ったこと、苦しいこと、不安なことなどが何か起きた際に、いつも心を動揺させないよう、平静を保つようにするとき、つまり気持ちを楽にさせる場合に、まず最初に口にするおまじないの言葉は『えい、命まで持っていかれやしないんだから』という開き直りの言葉です。」
 
何か吹っ切れたときに、プラスの力や考え方がわいてくるのかもしれませんね。