梅雨時はダニの繁殖に注意しましょう

アレルギー疾患

高温多湿のこれからの季節は、虫たちの活動が活発になります。室内でも、蚊やムカデ、アリなどの害虫に悩ませられるとき。

特にダニは、アレルギー性疾患の元凶。刺される以外にも、フンや死骸は結膜炎や皮膚炎の原因にもなるため、しっかりした対策が必要です。

【 気をつけたいダニの種類 】

●ヒョウヒダニ
アレルギー疾患の原因として有名なダニ。
人のフケや食べかすなどをエサにし、ほとんどの家の布団やソファ、カーペットなどに生息しています。温湿度が高くなる時期に増殖します。

●コナダニ
食品に発生し、部屋に生えるカビもエサにすることが知られています。
ダニの中でも高温多湿を特に好むため、梅雨時は大発生することも。直接人に害を与えることはありませんが、コメダニが大発生するとそれを捕食するツメダニが増殖してしまいます。

●ツメダニ
ダニ類やチャタテムシなど小型の昆虫をエサにするダニ。
エサとなるコナダニなどが増えると、それにともない、増えることがあります。吸血はしませんが、刺すため、激しい痒みを感じます。

●イエダニ
ネズミや鳥に寄生する吸血性のダニ。
宿主であるネズミが死んだ場合や、大発生した場合に移動して人から吸血します。

 

【 ダニが好む環境 】

●湿度が60~80%で、気温20~30℃くらい。

●繁殖しやすい場所は、寝具(布団、枕、マットレス)、布製のソファや座布団、カーペットや畳、カーテン、衣類、ぬいぐるみ、布製のスリッパなど。

 

【 ダニの対策 】

●換気をよくし、湿度を下げる
湿度50%以下を維持できると、かなりの割合のダニを死滅させることができます。マンションや新築戸建などは気密性が高いため、換気が悪くなりがちなので、部屋の隅や家具の後ろなども風通しがよくなるように心がけてください。換気扇や除湿機を利用し、湿度を60%以下に下げることもおすすめ。

●寝具をまめに干す
晴れた日には、できるだけ布団類を干して乾燥させることが重要。布団を干すだけではダニを駆除することはできませんが、増殖を抑える効果はあります。

●ダニのエサをなくす
髪の毛やフケ、食べこぼし、ペットの毛やエサが落ちていないように、こまめに掃除機をかけましょう。

●カーペットよりフローリングにする
カーペットはダニの温床になるため、できれば床はフローリングに。カーペットの場合は、よく掃除機をかけましょう。

●開封したままの食品は、密閉性の高い容器で保存する
小麦粉や調味料などは害虫の発生源になるので、密閉性の高い容器に入れ、可能なら冷蔵庫に保管を。

●カビの掃除をする
カビを食べるコナダニなども存在します。大発生させないために、こまめにカビの掃除をしましょう。

ふとん干し

 

また、これからの季節は、熱帯夜の寝苦しさから睡眠不足になり、体調を崩しやすいとき。
疲れたら無理をしないで、休養をとるなど日頃の健康管理にも気をつけましょう。

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