冬にそなえた「秋の食養生」

秋の食材

秋は「食欲の秋」と呼ばれるように、残暑が終わり、夏に疲れた胃腸の調子も整い、食欲が増す季節です。動物が冬眠にそなえるように、私たちの体も冬に向けて栄養分を蓄えようとします。

自然治癒力を高めるために、食べ物はかかせません。旬の食材を利用して、健康な体を作りましょう。

肺を補う辛味の食材をとりましょう

辛い食べ物には、気や血の流れを促進し、発汗、発散の作用があり、特に肺の気の巡りを活発にするため、かぜの初期や食欲不振などに効果があるといわれます。
代表的な食物は「ネギ・にんにく・しょうが・こしょう・唐辛子・わさび・にら」など。辛味の食べ物には、空気の乾燥や気温の低下で働きが弱くなった肺や呼吸器の負担を軽くする効用があります。しかし、食べ過ぎは大腸への負担がかかるため注意が必要です。

辛い食材

肺や呼吸器を潤す食材をとりましょう

秋の食べ物の中で、肺や呼吸器に特に潤いを与えるものは「梨・柿」です。
梨は約90%が水分なので、肺を潤し、せきを止め、のどの痛みを止める働きをします。また、「ぎんなん」にも気管支炎やせき止めに効果があるといわれます。

免疫力を高める食材とは?

インフルエンザやかぜが流行する冬の時期に向けて、秋から免疫力を高める必要があります。
免疫力を高める秋の食材は「きのこ類」があります。きのこ類は、食物繊維が豊富なので便秘の予防にもなり、肺と協調して働く大腸にも刺激を与えます。
きのこ類に含まれる、βグルカンは免疫力を高めるといわれます。

大腸の調子を整える食材をとりましょう

秋は主食であるお米が収穫される次期です。白米だけでもおいしくいただけますが、押し麦を混ぜて炊くことで、大腸の働きを助ける食物繊維が豊富なご飯になります。
パンはライ麦パンを選ぶことで、食物繊維を摂取することができます。大腸の働きを整えることで、肺の働きも助けることができますが、水が滞ることで大腸が乾燥し、便秘になるなど、機能が低下することもあるので、水分補給に気をつけましょう。

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