自然治癒力を高める生活のポイント

自然治癒力

明日から12月。本格的な冬も間近。

こたつやストーブなど、暖房器具を準備して冬支度をされている方も多いのでは?

体調が悪い日に無理をすることはありませんが、私たちには自然治癒力という身体を守る機能がそなわっています。時には身体に適度な負荷をかけ、眠っている力を働かせることも大切です。

さて、今回は自然治癒力を高めるポイントをご紹介します。

その1 防御力

唾液の量を増やす
唾液の分泌は、年齢とともに少なくなっていきます。唾液には殺菌作用があるので、それが低下するということは、口の中に細菌やウイルスが増殖しやすくなり、虫歯や体調不良の原因になります。
唾液を増やすためには、ふだんから水分補給を十分にし、食事のときには食べ物をよく噛んで食べる習慣をつけましょう。

肌を守る紫外線対策
紫外線は肌にダメージを与える大きな原因。紫外線の波長は数種類ありますが、中でもUV-Aは肌の奥の真皮にまで達し、シミの原因になるメラニン色素を大量に作ります。また、表皮に影響を与えるUV-Bによって皮膚に炎症が起きることも。
紫外線予防には日焼け止めや、メガネ、帽子などを使用すること。紫外線は4月から5月に急激に増えるので、夏場以外にも注意をしましょう。

その2 免疫力

体温を上げる
体温が下がると、血管が収縮することによって血行が悪くなり、細菌やウイルスを攻撃する白血球が集まりにくくなるため、病気が発症しやすくなります。免疫力が正常に保たれる体温は、36.5℃くらいで、体温が1℃下がると免疫力が約30%も低下し、1℃上がると一時的に最大5から6倍もアップするといわれます。カゼやインフルエンザで発熱するのは、免疫機能が働いて体温を上げているためです。

腸内の環境を整える
腸の中には、善玉菌と悪玉菌、日和見菌が存在し、善玉菌が多いと免疫力が高まります。脂質や肉が多い食生活やストレス、冷えなどによって腸の働きが低下すると、悪玉菌が増え過ぎて免疫力が減少します。善玉菌を増やすには、食事のさいに食物繊維を含んだ食物を積極的に取ることがおすすめ

その3 再生力

骨の再生
骨折したときには、その部分の骨代謝が盛んになります。もし、骨折したときには、バランスのよい食事をしっかり取ることで、骨代謝が好循環し治療期間を短くすることも可能です。
ちなみに、骨によい栄養分や成分には、骨タンパク質であるコラーゲンの合成を助けるものと、カルシウムを助ける次のようなものがあります。
コラーゲンの合成:コラーゲン・ビタミンC・鉄など
カルシウムの吸収:カルシウム・ビタミンD・ビタミンK・マグネシウムなど

肝臓の再生力
肝臓の再生力を高めるためには、肝細胞の再生に重要なタンパク質や代謝をよくするビタミンB群を取るのが効果的。傷んだ肝細胞の修復のためには、脂質の少ない肉や魚、卵、牛乳、乳製品、大豆製品など良質なタンパク質が必要です。

血管の再生
血管によい食べ物は、血液をサラサラにしてくれる野菜や海草類、血栓を溶かす作用がある納豆やクエン酸を含む食物など。また、タンパク質を含む食物は、血管を丈夫にする働きがあるため、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞といった疾病の予防や改善になるといわれています。

その4 精神力

笑いの効能
笑いは、自律神経や脳内神経伝達物質に影響を与え、心を和らげることによって、免疫力を高めるといわれます。また、脳の活性化にも効果があるので、笑いの大切さはあらためて考える必要がありそうです。

 

※ 日本成人病予防協会資料参照

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