良い汗をかいていますか!?

8月も残り一週間となりました。

朝晩は、いくぶん気温も下がり過ごしやすくなりましたが、油断は禁物。熱中症対策をお忘れなく。

ところで、汗はかいていますか?

これだけ暑いと、つい冷房が効いた快適な場所で涼を取りたくなりますね。

最近は、エアコンなどの普及によって、汗をかかない人が増えているとのこと。

しかし、「汗をかく」ということは、体の機能を正常にするために必要なことなのです。

体温が上昇すると、血液から血しょうが汗腺に取り込まれます。

汗腺には、血液中に含まれるミネラル分をろ過して、汗と一緒に分泌される前に体内に再吸収する働きがあります。

しかし、再吸収する能力には限界があり、すべての必要成分を再吸収することはできず、一部は水分とともに体外へ排出されてしまいます。このミネラル分が多いか少ないかによって良い汗悪い汗に分かれるのです。

悪い汗とは

汗をかく機会が減ると、汗腺の機能が低下して「汗をかけなくなる」という悪循環になります。ちなみに、汗腺は加齢によっても衰えてきます。

汗腺の機能が低下すると、ミネラル分の再吸収が上手くできずに汗と一緒に排出され、ミネラル分の多いベタベタした「悪い汗」をかくようになります。

このミネラル分の多い汗は蒸発しにくく、体温調節がうまく行われません。
また、アンモニアなどのニオイ成分を含むため、ニオイが発生します。さらに、アンモニアは皮膚表面をアルカリ化する作用があり、これが雑菌の繁殖を促して、汗のニオイはますます強くなることに。

良い汗とは

「良い汗」は、水に近いサラサラの状態の汗です。
蒸発しやすく、体温調節が順調に行われ、新陳代謝も正常に働きます。また、弱酸性で皮膚の菌の繁殖も抑え、無色、無臭、無菌でニオイもありません。

悪い汗をかきやすい生活習慣は次のようなこと。

◎バランスの悪い食事
◎運動不足
◎エアコンに頼りすぎる生活
◎水分不足
◎ストレスの多い生活

サラサラ汗にするためのポイントはこちら。

・バランスの良い食事
肉などの脂質の多い食生活を減らし、野菜をたっぷり食べ、バランスの良い食生活を送るよう心がける。

・エアコンに頼りすぎない
冷暖房に頼り、普段から汗をかきにくい状態が続くと、汗腺の働きが低下し、ニオイの原因にもなってしまいます。屋外へ出たり運動をして、自然な発汗をかく機会をつくりましょう。

・運動や入浴で適度に汗をかく
ニオイのない汗をかくためには、汗腺を活性化させる必要があります。ウォーキングなどの軽めの運動を毎日10分行ったり、ぬるめのお風呂でしっかり汗をかくと、汗腺が目覚めサラサラの汗をかくことができるようになります。

・禁煙
タバコにはアセトアルデヒドやアンモニア、ニコチンといったニオイの原因物質が含まれています。これらは体内で分解されにくく、汗と一緒に出てニオイを放ちます。

まだしばらくは残暑が厳しそうです。
適度に汗をかくことを習慣にして、健康な毎日をお過ごしください。

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