免疫向上

免疫力アップのポイント (その2)

さて、前回に続き免疫力をアップさせる話の2回目です。

思い当たることが多いと思いますが「心と体」は密接な関係にあり、気持ちが落ち込みがちなときや不安定なとき、体調不良になることが多いですね。これは抵抗力が下がったことが原因。

■楽しいこと、笑うことで免疫がアップ!

ある実験を紹介します。20~60歳の男女19名に、3時間漫才や喜劇を見て笑ってもらいました。その直前と直後に採血し、免疫系の働きを示す2つの項目について検査をしました。1つ目の項目は「NK活性」といい、ガン細胞を直接攻撃して破壊することのできるNK細胞の働きの変化を調べること。
結果、3時間の笑いのあとではNK活性が正常より低かった5人が、全員正常範囲かそれ以上に上昇したそうです。また正常範囲の人も全員が上昇。これにより「笑えばガンに対する抵抗力が増強する」ことがわかったのです。

2つ目は「CD 4/8比」といい、免疫力を強くする細胞と免疫力を抑える細胞の比率を調べました。免疫力が低すぎるとカゼやガンにかかりやすくなり、反対に高すぎると、免疫異常のためにリウマチなどになります。それを調整するために2つの細胞があるのですが、3時間の笑いの後もともとこの比率が低かった人は上昇、高かった人は下がり、すべての人が正常値に近くになったとのこと。

この結果から、笑いは免疫力を高める効果だけでなく、免疫異常によって起こる病気に関しても、好影響を与えることがわかったのです。ちなみに「表情だけの笑顔だけ」でもNK細胞の働きは活発になるそうです。日頃から笑顔を心がけていると、病気にもかかりにくくなりそうです。

また、免疫力にはストレスが大きくかかわっています。ストレスが交感神経と副交感神経のバランスをみだすと、交感神経が優位になり、免疫力低下の原因になるからです。

副交感神経を促進するための方法として手軽なことは入浴。体の冷えの改善にもよいですね。さらに効果を高めるポイントは「ラベンダーの香り」。ラベンダーの香りはストレスを軽減し、副交感神経を高める効果があるそうです。疲れがたまっているときは、ラベンダーのエッセンシャルオイルを入れて、ゆっくり入浴することで心も体もリフレッシュできそうですよ。

次回も、免疫力アップのポイントをご紹介します。

免疫力アップのポイント(その1)

10月に入り朝晩は肌寒い日が増えてきましたね…

寒さは免疫力が低下する要因のひとつ。「ストレス」「疲労」も免疫力に影響するといわれていますが、日頃の生活習慣を気をつけるだけで、免疫力をアップさせることもできるのです。いくつかポイントを紹介していきますので、参考にしてこれからの季節をのりきってください

■ 鼻呼吸をする習慣をつける

テレビを見ているときなど、口が半開きになっていませんか?口は呼吸をするためにできていないため、口呼吸を長く続けていると、免疫力が低下する原因に。それは、のどの奥の扁桃腺を痛めるから。扁桃腺は、外からの細菌やウイルスなどの浸入を防ぎ退治する働きや、白血球を作ることもしています。

口で呼吸をすると、空気中のチリやホコリ、バイ菌やウイルスをそのまま吸い込んでしまい、扁桃腺を直撃!この結果、扁桃腺が細菌に感染すると、バイ菌を消化できずにそれを抱え込んだ白血球がつくり出されます。このバイ菌を持った白血球が血液といっしょに、体じゅうの内臓や器官の細胞に菌をまき散らすため免疫力が低下するのです。次に該当する項目が多い方は要注意です

■ 冬以外でもくちびるがカサカサしている。
■ 朝起きたとき、のどが渇いている。
■ 朝起きると、のどがヒリヒリする。
■ 前歯が出ていたり、歯にすき間が多い。
■ 片方の歯でかむクセがあり噛み合わせが悪い。

予防法をいくつか紹介すると

● ガムで訓練
バランスよくかむクセをつけるために、ガムをくちびるを閉じて左右均等にかむ練習が効果的だそうです。

● 寝ぐせの修正
横寝、うつぶせ寝の方は、気道が圧迫されるので、低めのやわらかい枕であおむけに寝る習慣をつける。

● おしゃぶりで訓練
おしゃぶりで口を使うようにすれば、鼻呼吸のクセをつける練習になるそうです。

気になる方はぜひお試しください