別腹が習慣になっていませんか?

こちらもそろそろ梅雨入りしそうですが、みなさんのところはいかがですか。

恵みの雨とはいいますが、どうしても雨降りは外へ出るのがおっくうになりますね。しかし、家の中にいるとついつい近くの甘いものが気になり、さっき食事をしたにもかかわらず、口の中へ…

「これはベツバラだから…」そんなことはありませんか?

別腹って本当にあるのでしょうか。

おなかいっぱいで、満腹になった胃は食べ物が入るスペースなどなく、胃の動きも遅くなっています。

ところが、不思議なことにおいしそ~なケーキを見たとたんに、胃から十二指腸につながる前庭部とよばれる部分が活発に動きだし、胃の上部にわずかな「すきま」をつくりだします。これが別腹の正体だといわれています。

このすきまができるのは、「予測調節」という機能によるものだそうです。

胃は消化活動を行うために、胃液を分泌してぜんどう運動により、食べ物を小腸に送りだします。ぜんどう運動は効率良く消化活動を行うために、食前の空腹を感じた時から始まります。このような食事の前に行われるぜんどう運動が「予測調節」です。

では、なぜ「予測調節」が、満腹の状態でも起きているのでしょうか。

それは、空腹状態では、血糖値が低下したという信号が伝わることでおこることに対して、満腹状態では好物を見たときの視覚情報が、摂食中枢を興奮させるためです。

このように別腹存在しますが、満腹状態にもかかわらず「デザートは別腹」といって、食べ続けていると習慣化し、だんだんと食事の量が増え続け、太りやすい体質になってしまいます。

また、塩辛いものや脂っこいものを食べた後に、さっぱりとしたものを口にしたくなりますね。このような、食感や味覚のちがいを求めることによっても、感覚特異性満腹とよばれる別腹がつくられることがあるようです。

なので「甘いものは食べないから」という方も、食べすぎには気をつけたほうがよさそうですよ。

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