健康プチコラム

発熱は戦いのシグナル!?

暖冬とはいえ、まだまだきびしい寒さが続いていますね。
かぜなどで体調不良ではありませんか?

かぜといえば、発熱、せき、鼻水、頭痛、筋肉痛などいろいろなつらい症状がでます。とくに熱がでると頭がボーッとして体がだるくなり、ひどいときには意識がもうろうとなることもあります。

平熱の目安は36.5度だといわれていますが、個人差があります。
ですから熱がある状態というのは、平熱より1度以上高い状態をいいます。平熱が35度の方であれば36度でも体調不良になることがあります。

この発熱という症状は自分の体が、細菌やウイルスと戦っている状態です。細菌やウイルス、がん細胞などは熱に弱いので、熱が出たときにガタガタと震えるのは、熱をさらに生み出して白血球の戦いを応援している行為なのです。

ですから、解熱剤ですぐに熱を下げることは体の戦いに水をさすことになるので、最初のうちは自然治癒力にまかせて無理に下げないほうがよいという話があります。しかし、38度以上の高熱ともなると体へのダメージのほうが大きくなるので例外です。

また、体温が1度上がると内蔵の働きは10%近くも低下するといわれており、腎臓の働きも低下するので、その結果尿も作りづらくなり、体で不要となったものの排出ができにくくなるので、高熱が続くようであればすぐに病院でみてもらいましょう。

薬で病気は治らない?

2004年度の国民医療費は32兆円だったそうです!
しかも高齢者人口が増えるにつれて、医療費は加速度的に増えるといわれています。たしかに、びっくりするくらいたくさんの薬を飲んでいる方も見かけたことがあります。

免疫に関する書籍を多く執筆されている安保徹さんは『薬はもともと毒』といわれています。最近出版された本にこんな話が載っていました。

薬にたよるのではなく、人間が適応してきた環境を提供することこそ、最大の薬なのです。いわゆる科学的な薬物療法で病気が治るわけがありません。
血圧を下げる薬にしろ、糖尿病の薬にしろ、薬が薬を呼ぶだけです。医師から薬を処方されることになった最初のきっかけは心配事を抱えていたり、忙しい日が続いて疲れがたまって、どうも調子が悪いといったことです。
処方された薬を飲めば、一時的に症状は解消するでしょう。しかし、そのまま生活習慣を改めなければ症状は慢性化し、薬をのみ続けることになります。抗ガン剤にかぎらず、薬はもともと毒です。毒に反発する生体反応を利用して症状を改善させるのです。ですから、病を治すのは薬ではなくて人間の身体なのです。

薬はもともと毒であるということを忘れて長期にわたってのみつづけると、薬の副作用がもたらす害で、のまなければならない薬が増えます。基本的に、人間がのんでいい薬はありません。

そういえば先日、テレビのある番組で脳性麻痺になった子供の話が放映されていました。原因はぜんそくで処方された薬の副作用だったようです。たしか5歳くらいのお子さんでしたので、ひとごととは思えません・・・。

安保さんによると、生き物にはもともと自分で自分をいやす能力がそなわっていて、病気を治すのはからだがもつ免疫力、自然治癒力が重要とのことです。

薬を使うまえに、生活習慣を見直して改善することが必要かもしれませんね。

おなかの調子はいかがですか?

忘年会シーズンになりましたが、暴飲暴食をしていませんか?

「飲みすぎ食べすぎにはパン○ロン」というCMもありましたが、お世話になっている方も多いのではないでしょうか。

胃や腸は、からだのもとになる栄養を吸収するところですから、とても重要な部分です。便秘や腸内細菌のバランスがくずれて、腸内で有害な物質が発生して肌あれ、吹き出物が出やすいということをよく聞きますが、腸の健康はアレルギーにも関係しているのだそうです。

からだに何らかのアレルギー症状が出ているときには、腸の粘膜も過敏になっています。このような状態のときは、腸の粘膜にも炎症ができていたりして、皮膚や粘膜の働きに重要なビタミンなどの吸収ができにくくなり、アレルギー症状が治りにくい状態となっているのです。

このようなときは、刺激物や薬の乱用はさけて消化のいい食品をとることを心がけ、腸を元気にしてからでないとアレルギーの治療も効果が出にくいうえに、体力をさらに消耗してしまいます。
アレルギー症状を改善していくには、特に腸の状態に気をくばり、原因の解決も心身両面から行うことが重要です。

また、胃や腸は感情と密接な関係にあり、ストレスのダメージを受けやすいところです。緊張するとおなかが痛くなったり、旅行で便秘になるなど、病気ではないのにおなかの異常がおこる時は「過敏性腸症候群」の可能性があります。

次の症状が3つ以上当てはまる方は注意が必要です。

・下痢や便秘が何週間も続く
・下痢と便秘を交互にくりかえす
・おなかが張る
・排便後に腹痛が治まる
・排便後にも便がおなかに残った感じがする
・よく急に下痢をする
・便がうさぎのフンのようにコロコロと固い
・1日の排便の回数が増えた
・便秘が続くようになった

いかがでしたか?
思い当たる方は心の持ち方や、生活習慣を見直してみましょう。
たとえば、朝30分早く起きて朝食とトイレタイムをゆっくりとる。昼食や間食は消化のよいものをとる。残業などで夕食が遅くなりそうな時は、とりあえずパンなどで空腹を解消しておくなど、ちょっとしたことが症状をやわらげてくれます。
また、楽しく食事することも大切ですね。

ぐっすり快眠していますか?

三連休明けでお疲れの方も多いのではないでしょうか?
簡単にできる疲労回復はやはり睡眠ですね。

ゆったり横になっているだけでも効果はあるそうですが、熟睡して翌朝はスッキリ目覚めるというのが理想です。
あるていど準備をすることで「快眠」をすることができます。次のことに気をつけてみてください。

【 入浴 】
就寝前には、入浴することでいったん体温を上げその後体温が下がることで眠りにつきやすくなります。適温は38~40度くらい。熱すぎると交感神経を刺激して逆効果になります。

【照明】
寝室は暗すぎても明るすぎてもいけません。理想は30ルクス程度だといわれています。目安はホテルの部屋の照明。昼間だと少し暗い感じがしますが、あのくらいの明度が快眠に適した明るさだそうです。

【温度と湿度】
室温の目安は夏が25度、冬は13度。ただし外気との温度差は7度以内が理想です。湿度は50%~60%。エアコンなどで乾燥しすぎるとよくないので、加湿器や除湿機で調整しましょう。

【香り】
アロマオイルにはリラックス効果の高いものや眠りをさそう効果があるものがありますが、基本的には自分の好みの香りを優先させるほうがよいようです。
また、オイルは酸化しやすいので直射日光をさけて1年以内に使い切るように気をつけましょう。

睡眠は体のためはもちろんですが、脳を休ませるためにも必要なものです。
自分にあった快眠法をみつけて健康な毎日をおすごしください。

カゼはうがいで予防できるの!?

気象庁の予報では、昨年より平均気温が高くなりそうだということですが、これからはひと雨ごとに冷え込む日が増えてきそうですね。
こんな時期は体調をこわしやすいので、お気をつけください。

もしかして・・・もうカゼぎみではありませんか?

カゼの予防といえば、昔から「うがい」が効果的といわれています。

本当でしょうか?

実はあまり意味がないという話があります。

というのは、カゼの原因であるウイルスは、鼻から気管の入口にかけての「上気道」から体の中に侵入します。しかし、うがいで洗浄されるのは、口の中と上気道の一部だけです。ですから、うがいの予防効果はあまり期待できないようです。

うがいよりも効果的なのは、お茶や水を飲むことです。それは、うがいよりも体内の広い範囲が掃除されるためと「モノをゴックンと飲み込む」嚥下(えんげ)によって上気道の免疫力を強くする作用があるからです。

ですからうがいをするよりも、水などを30分おきくらいにひと口ずつ飲むほうが、簡単なカゼの予防になるようです。また、水は新陳代謝にはかかせませんから、日頃から水分をじゅうぶんにとる習慣をつけておくのがよいかもしれませんね。

漢方薬には副作用はないの!?

「妊婦さんはできるだけ薬を飲まないほうがいい」というのは常識ですね。妊娠中に飲んでよい薬は医師が処方した薬だけ。
これは漢方薬にもいえます。「漢方は安全」というイメージがありますが、副作用が出ることもあるようです。

たしかに数千年におよぶ実績がありますから、安全性は高いといえますが、絶対ではありません。
漢方薬の原料は、ほとんどが植物です。植物の中にはあのトリカブトやキノコなどの猛毒もつ植物もあり、それ以外にもさまざまな毒をもつものもあるそうです。

エキス剤(医療用漢方薬)について副作用が発見されたとの話もあります。
たとえば、エキス剤の約7割に含まれている「甘草」という植物には、高血圧や手足のマヒなどを引き起こす成分があることが確認されているそうです。
他にも病気の種類や薬の組み合わせによっては、副作用がみられることもあるとのこと。

基本的に「薬」は毒ですから、使い方を間違えるとたいへんです。薬を使用する場合は、病院で診察して処方された薬を飲むように心がけましょう。

特に妊婦さんは大事なお子さんのためにも、なるべく薬は使用しないように日頃から健康管理には気をつけたいですね。