健康プチコラム

手足のしびれは要注意!

健康の基本は予防です。

こんな「からだからのメッセージ」を見のがしてはいませんか?
第2回は手足のしびれについてのお話です。

しびれの症状によっては、次のようなことが考えられます。

・脳の障害
体のおもに片側全体で、起床時や運動中に短い時間感覚が鈍くなるようなしびれが起こるとき。

・脊髄や神経根の障害
何かをしたときにしびれる、もしくは、しびれるときがいつも同じで(夜、朝など)、体を動かしたときに両手両足全体、あるいは両側の手足の一部に電流が流れるような強いしびれが起こるとき。

・末梢神経の障害
しびれ方がビリビリする、ものがはりついた感じなどの特徴があり、体の片側の一部や、左右対称の手足の末端に連続してものがはりついたようなしびれが起こるとき。

しびれは脳疾患の疑いもありますから、自己診断にたよるのは危険です。特に半身にしびれが出て、頭痛や吐き気、意識の異常がみられるときはすぐに病院へ行きましょう。

からだの「シグナル」を聞いていますか?

7月も下旬になり、やっと夏らしい天気になってきました。
今年の夏は猛暑が続くらしいので、体調をくずさないようにお気をつけください。

健康維持には早めの予防が大切です。
いつもと違うからだの変化の裏には、思いがけない病気がかくれているかもしれません。そんな「からだからのメッセージ」をご紹介していきますので参考にしてください。

第1回は肩こりです。

肩こりがおこるしくみは、次のようなものです。

・肩や首の筋肉の緊張によって、血液の循環が悪くなり、筋肉が酸欠状態になるために、筋肉中に乳酸などの疲労や痛みを引きおこす物質がたまる。

・からだが「痛み」を感じると中枢神経から筋肉に緊張するように指示がでるので、ますます筋肉が緊張する。

・緊張して張った筋肉が血管を圧迫するために、血行が悪くなり、血液の流れにのせて疲労物質を取りのぞくことが難しくなる。

・その悪循環で疲労物質がたまって痛みが辛くなる。

しかし、一言で「肩こり」といってもその症状によって、病気の症例は異なるようです。

特に次のような症状の場合は、病院ですぐに検査しましょう!

◎ 肩から首または背中にかけて、痛みが激しくなり全身が衰弱してきた。
◎ 締めつけられるようなガンコな痛みがある。
◎ みぞおちの痛みや不快感がある。

早めに対処して、楽しい夏休みにしたいですね。

活性酸素は役に立つ?

「活性酸素は病気の原因」という話を聞かれたことがある方も多いと思います。

活性酸素は、からだを酸化(サビ)させる作用があるといわれていて、老化の原因になるともいわれています。しかし、活性酸素は私たちにとってはなくてはならない側面も持っているようです。

たとえば、カゼをひいたときには、免疫システムによって血液中に白血球が増え、侵入してきたウイルスを攻撃します。このとき白血球はウイルスを殺したり、無毒化するときに活性酸素の力を利用しています。

また、肝臓には、からだの外から入ってきた有害物質や薬物を、さまざまな酵素によって解毒する働きがありますが、このときにも活性酸素が発生して、その毒物などを無毒に変えています。

このように役に立つこともある活性酸素ですが、難点があります。
それは、活性酸素は機関銃のようなもので、ウイルスや有害物質に働くだけでなく、健康な組織までも傷をつけてしまうのです。

ですから、なるべく活性酸素の害から身を守るには、病気になってから治すのではなく、病気になる前に予防することが大切になります。

ちなみに活性酸素は、ストレスや過剰な運動でも発生しますが、最近話題になった、残留農薬は効力や持続性が強いものが多く、微量でも体内に入ると大量に活性酸素を発生させるそうです。

食の問題をふくめ、現代は過剰な活性酸素をから身を守ることを考えないといけないのかもしれませんね。

夏バテで太る?

今年の夏はラニーニャ現象で厳しい暑さが続くとの予報も!
夏バテには十分気をつけてください。

一般的に「夏バテ」とは猛暑によって、体力消耗をした状態をいいます。

汗をたくさんかくことで、汗といっしょにビタミン類やミネラルが放出されます。
なかでもからだの中のナトリウムが減少することで、胃液がうすくなり、消化管の機能が低下し食欲不振をまねくことになります。

その結果、必要な栄養素が不足して、吸収される水分や電解質の量がおいつかなくなり、「からだがだるい」「何もする気が起こらない…」といった状態になるのです。

以前はこのような栄養失調状態の夏バテが目立ちましたが、近頃は冷房による寒さに負けて、冷え性になる、むくみが起こる、代謝が低下して太るという現象がみられるそうです。
これは室内と外の気温差が激しいことで、自律神経のバランスが乱れることが原因です。自律神経は、交感神経と副交感神経に大きく分けられますが、生活活動にとても必要な働きをしています。

たとえば、暑いときには血管を拡張させ、汗をかいて体温を下げようとしますが、逆に寒いときには血管を収縮させて熱を逃がさないようにします。

しかし、温度変化の差がひんぱんに起こると、自律神経の切り替えが追いつかなくなり、代謝がスムーズに行われないために、冷えやだるさなどを引き起こしているのです。

なぜ自律神経の失調によって「夏太り」になるかというと、からだが冷えることで、基礎代謝が低下するだけではなく、体温維持のために、脂肪をたくわえるように働くからです。
さらに夏は、糖分の多いジュースや冷たいアイスクリームなどを食べる機会が増えることで、体脂肪が増加しやすくなります。冷たいものは甘みを感じにくいので、知らないうちに糖分を多くとってしまうことで太りやすくなるのです。

また、高血圧の原因のひとつとして、冷房の使用で汗をかかないために、体内の余分なナトリウムが排出されないこともあげられています。

体感温度は湿度とも関係しますから、冷えすぎだと思ったら冷房よりも、除湿
(ドライ)などにして調節しましょう。

体温が1度下がると・・・

全国的に梅雨に入り、ジメジメした日が続いていますね。
会社や家庭でもエアコンが活躍する時期となりました。
とっても快適なエアコンですが、冷えすぎてはいませんか?

室温の冷えすぎは低体温の原因になるといわれています。
冷え症は女性の方に多い症状ですが、最近は男性や子供にも増えてきているんだそうです。

年齢や性別、体質の違いで個人差はありますが、健康な方の平均体温は36~37度です。ですから低体温とは一般的に35.5度ちかくの状態です。
「たった1度くらい」だと思ってはいませんか?この差がとても怖いのです。

低体温によってどんなことが起こるかというと・・・

■免疫力が低下する

からだは熱を発生させることで、外からの細菌の侵入を防いだり、体内の細菌のバランスをとっています。しかし、体温が低下すると免疫機能に関係するリンパ球が活性化されずに細菌と戦えなくなり、カゼや感染症にかかりやすくなったり、アレルギーになるといわれいます。

■ガン細胞が発生しやくすくなる

ガン細胞が好む体温は35度だといわれています。ガン細胞は、健康な人でも毎日3000~6000個も作られているそうですが、低体温が続くことによって免疫細胞の力が弱くなり、ガン細胞を退治することができにくくなるために、ガンを発症するケースが多くなるそうです。

■基礎代謝が低下する

細胞が代謝する最適な体温は37度前後ですが、代謝が低下することで、脂肪が燃焼しにくく太りやすい体質になります。
また、作り出すエネルギーが少なくなるために消化能力も落ちて、胃の調子が悪くなったり、肌荒れや便秘などの症状が出てきて、活動的な生活をすることがむずかしくなります。

■体内酵素の活性が低下する

体温が低いと酵素がうまく働くことができずに、栄養が十分に吸収されないため、エネルギーを作り出すことができなくなります。
これが原因で、からだが疲れやすくなったり、神経やホルモン系のバランスがくずれるために、免疫や自己治癒力が弱まるなどの生命維持活動じたいに支障がでてきます。

■不妊症になりやすくなる

体温が低い状態では、卵巣の機能が低下して卵を育てるための子宮の環境が整わないので、不妊や流産の原因になります。

冷暖房が整った環境は快適ですが、できるだけ「からだの冷え」には気をつけましょう!また「低体温」の原因は、不規則な食生活や運動不足、過剰なダイエットも原因になるそうですよ。思い当たる方はいませんか。

シミ対策は紫外線防止だけでは足りない?

紫外線が気になる季節になりましたね。

紫外線は皮膚がんや、目の疾患に影響があるといわれていますが、一般的によく知られているのは「シミの原因」ではないでしょうか?

紫外線が強い時期は5月をピークに8月頃までだといわれています。
この時期に日焼け対策をさぼっていると、秋口になってからいっきにシミに悩まされることになります。

しかし、これには誤解もあって、シミは海水浴やアウトドアなどで短期間に紫外線を浴びたからといってできるわけではなく、ほとんどは、もともとあったものが、紫外線によって濃く見えているだけだそうです。

シミができるのは、表皮にある「色素細胞」が活性化して、メラニンが生成されるからです。このとき、紫外線が弱まれば、色素細胞の作用も弱くなり、角質のメラニンははがれ落ちてしまうので、シミが残ることはありません。

ところが毎日のように紫外線をあびると、メラニンがつぎつぎに生成されつづけるために、はがれ落ちるひまがなくなってしまい、色素が沈着してシミになるのです。

意外にも目から入った紫外線もシミをつくる原因になるそうです。
ですから日差しが強いところでは、サングラスをかけるなどの対策をしましょう。

気をつけるのは、レンズサイズの小さいメガネや顔の骨格にあわないメガネでは、正面以外の紫外線には防止効果になりにくく、色の濃いサングラスをかけると、瞳孔がふだんよりも大きく開くので、紫外線カットが不十分なレンズではかえってたくさんの紫外線が目に入るため危険な場合もあるようです。

ちなみに、紫外線以外でシミをつくる原因といわれているのは、睡眠不足とストレスです。徹夜をすると、前の晩よりシミの数が増えるという実験の結果もあるようですから、美肌のためには夜12時前には就寝するようにしたほうがいいようですよ。