朝起きられないのは、なまけもの?

「敬老の日」はおじいちゃん、おばあちゃん孝行できましたか?
連休で里帰りされた方もいらっしゃるかもしれませんね。

しかし、連休明けは体が重くて調子がイマイチ…

「朝なかなか起きられない」こんな経験ありますよね?
これは、体のリズムがくるったためだと思います。

しかし、このような「朝起きられない」「立ちくらみがする」という子供が、今とても増えているのだそうです。

起立性調節障害という病気ですが、やっかいなことに病院で受診しても異常がみつかりにくいそうで、なまけていると勘違いされるケースもあるようです。

なまけグセや学校嫌いなど、精神的なものではなく体の病気ですから理解してあげることが大切です。これが原因で不登校になる場合もあるとのこと。

原因は、自律神経の働きやバランスが悪くなり、起きたり立ったりしたときに、脳などへの血流が低下し血圧が下がるためだそうです。

遺伝的な体質やストレスが影響し、中学生で急増することから思春期の体の変化が関係するともいわれています。

おもな症状としては次のようなものがあります。

■ 朝起きられない
■ 立ちくらみ
■ 立っていると気分が悪くなる
■ 体がだるい
■ 慢性の疲労
■ 思考力の低下
■ 動悸(どうき)
■ 寝つきが悪い

治療方法としては、日常生活ではゆっくり立ち、暑い場所をさける。日中は体を横にせず、散歩など軽い運動をする。また血圧低下を防ぐ薬物療法をする。などがあるそうです。

軽症の場合は数ヶ月で改善するようですが、不登校などの重症になると社会復帰には2~3年もかかることがあるようですから、思春期のお子さんがいるご家庭は「最近ようすが変だな」と思ったら、早めに対処してあげてくださいね。

夢は叶うもの、思い強ければ

夏休みも終わり、ホッとしている方も多いんじゃないでしょうか。
楽しい思い出はできましたか?

先週、夏休み最後ということもあり、家族で熊本県の阿蘇にいってきました。
渋滞を抜け、大野勝彦美術館についたのはお昼すぎ。日曜日だったこともあり、たくさんの人でにぎわっていました。

大野勝彦さん。

テレビでも紹介され、著書も多くあるので、ごぞんじの方が多いと思いますが、
45歳のときに農作業中に両手を失われた方です。

働き盛りのときに仕事もできず、どん底の病床で詩や絵を描き始め、退院されてからは絵画以外にも、全国各地で講演もされています。

大野さんがずっと夢に描いていたものが美術館。

ちょうどわたしが行った日には、講演をされていました。
短い時間でしたが、ご本人の話を聞くことで、あらためて両手を失ったことに感謝していると言われることに、納得させられるやさしい笑顔でのお話でした。

美術館は阿蘇の他に、大分と北海道にもあるそうです。
風の丘 大野勝彦美術館はこちら

大きなハンデを背負った方が、3件もの美術館を建てられたということはもちろんですが、義手で器用にコップの水を飲んだり、釣り糸まで結ぶことができるということに驚きました。

何かをなくしたら、それをおぎなおうとする力が発達すると、どこかで聞いた記憶がありますが、ほんとに人間が持っている能力ってすごいですね~

大野さんがいらっしゃるときには、購入した本や絵画に直筆で似顔絵を描いてくれますから、ぜひ、機会があれば美術館に足をはこんでみてください。

ちなみにわたしは「夢は叶うもの思い強ければ」というタイトルの絵画をいただきました。近くには阿蘇ファームランドや温泉もあるので、家族づれでも楽しめますよ。

視力の異常は早めに検査を

友人の中には、そろそろ老眼鏡が必要な人もでてきました。
これは老化現象のひとつですから、しかたないことですが、目の症状によっては糖尿病などが原因の場合も考えられますから、「おかしいな?」と思ったら早めに検査しましょう。

視力の異常といっても、障害の部分はさまざまです。

《 角膜の障害 》
角膜表面がゆがんだり、病気で角膜中心部ににごりがあって光を透過しない場合に、結像が正しくおこなわれなくなります。

《 水晶体の障害 》
水晶体がにごることによって、視力が低下します。
ただし、病状が光を通す中心部におよばない場合はそれほど影響ありません。

《 硝子(ガラス)体の障害 》
眼底出血が硝子体におよぶと、硝子体出血となり結像がさまたげられます。

《 網膜の障害 》
網膜うしろの部分の黄斑部に出血、または白斑や色素沈着、むくみなどがあります。

《 視神経の障害 》
眼圧が上がることなどで、視神経が異常を起こすことがあります。

次のような症状は注意が必要です!

■視野の中に何かが見える
目の前にごく小さな影や、アワのようなものが2~3個見えて視線の動きにつれて動くものは心配ありませんが、たくさん見える場合は、硝子体の中に異常があると考えられます。

■視野が狭くなる
中心部が見えなくなるもの、鼻側から狭くなるもの、外側から狭くなるものなどがあります。両目とも真ん中からメスで切ったように外側半分が見えなくなるのは脳腫瘍の疑いがあります。

■ものが二重に見える
突然ものが二つに見えるようになった場合は、眼球を動かす筋肉の神経がまひをおこしていると考えられます。

また、夏は紫外線から目をまもることも大切です。帽子やサングラスで予防しましょう。
しかし、サングラスをかけると瞳孔がふだんよりも大きく開くので、紫外線カットが不十分なレンズでは、かえってたくさんの紫外線が目に入るため危険な場合もあるようですよ。

手足のしびれは要注意!

健康の基本は予防です。

こんな「からだからのメッセージ」を見のがしてはいませんか?
第2回は手足のしびれについてのお話です。

しびれの症状によっては、次のようなことが考えられます。

・脳の障害
体のおもに片側全体で、起床時や運動中に短い時間感覚が鈍くなるようなしびれが起こるとき。

・脊髄や神経根の障害
何かをしたときにしびれる、もしくは、しびれるときがいつも同じで(夜、朝など)、体を動かしたときに両手両足全体、あるいは両側の手足の一部に電流が流れるような強いしびれが起こるとき。

・末梢神経の障害
しびれ方がビリビリする、ものがはりついた感じなどの特徴があり、体の片側の一部や、左右対称の手足の末端に連続してものがはりついたようなしびれが起こるとき。

しびれは脳疾患の疑いもありますから、自己診断にたよるのは危険です。特に半身にしびれが出て、頭痛や吐き気、意識の異常がみられるときはすぐに病院へ行きましょう。

からだの「シグナル」を聞いていますか?

7月も下旬になり、やっと夏らしい天気になってきました。
今年の夏は猛暑が続くらしいので、体調をくずさないようにお気をつけください。

健康維持には早めの予防が大切です。
いつもと違うからだの変化の裏には、思いがけない病気がかくれているかもしれません。そんな「からだからのメッセージ」をご紹介していきますので参考にしてください。

第1回は肩こりです。

肩こりがおこるしくみは、次のようなものです。

・肩や首の筋肉の緊張によって、血液の循環が悪くなり、筋肉が酸欠状態になるために、筋肉中に乳酸などの疲労や痛みを引きおこす物質がたまる。

・からだが「痛み」を感じると中枢神経から筋肉に緊張するように指示がでるので、ますます筋肉が緊張する。

・緊張して張った筋肉が血管を圧迫するために、血行が悪くなり、血液の流れにのせて疲労物質を取りのぞくことが難しくなる。

・その悪循環で疲労物質がたまって痛みが辛くなる。

しかし、一言で「肩こり」といってもその症状によって、病気の症例は異なるようです。

特に次のような症状の場合は、病院ですぐに検査しましょう!

◎ 肩から首または背中にかけて、痛みが激しくなり全身が衰弱してきた。
◎ 締めつけられるようなガンコな痛みがある。
◎ みぞおちの痛みや不快感がある。

早めに対処して、楽しい夏休みにしたいですね。

活性酸素は役に立つ?

「活性酸素は病気の原因」という話を聞かれたことがある方も多いと思います。

活性酸素は、からだを酸化(サビ)させる作用があるといわれていて、老化の原因になるともいわれています。しかし、活性酸素は私たちにとってはなくてはならない側面も持っているようです。

たとえば、カゼをひいたときには、免疫システムによって血液中に白血球が増え、侵入してきたウイルスを攻撃します。このとき白血球はウイルスを殺したり、無毒化するときに活性酸素の力を利用しています。

また、肝臓には、からだの外から入ってきた有害物質や薬物を、さまざまな酵素によって解毒する働きがありますが、このときにも活性酸素が発生して、その毒物などを無毒に変えています。

このように役に立つこともある活性酸素ですが、難点があります。
それは、活性酸素は機関銃のようなもので、ウイルスや有害物質に働くだけでなく、健康な組織までも傷をつけてしまうのです。

ですから、なるべく活性酸素の害から身を守るには、病気になってから治すのではなく、病気になる前に予防することが大切になります。

ちなみに活性酸素は、ストレスや過剰な運動でも発生しますが、最近話題になった、残留農薬は効力や持続性が強いものが多く、微量でも体内に入ると大量に活性酸素を発生させるそうです。

食の問題をふくめ、現代は過剰な活性酸素をから身を守ることを考えないといけないのかもしれませんね。